宮中の新年祝賀会の「おきじさま(雉酒)」
日本の歴史の中で、食用肉では最高のものとされてきたキジ肉。
平安時代には、貴族社会のハレの饗膳、
宮中の元日の儀式にも添えられてきた伝統の食材なんだに。
宮中の正月行事「晴れの膳」のお祝いの酒として
振舞われるしきたりがある雉酒(おきじさま)。
キジは、勝利の象徴でもあり、めでたい時期にぴったりのお酒。
オラも、縁起を担いで、新年のお屠蘇はおきじさまです。
そして、宮中で飲む縁起のいい酒「おきじさま」から、
オラのところの雉肉は【吉祥のキジ肉】と名づけたんだに。
【おきじさまの作り方】
キジ肉をこんがり焼き、コップに入れ、熱燗(日本酒250cc程度)注いで待つこと5分。
酒が飲み頃の熱さになり、キジの旨みがしみだしてコクのある、旨い酒ができあがり。
雉酒は旨みが深く味が濃厚です。お好みで、事前に塩を・・・。
ところで、御料牧場でも雉は飼っとるみたい。
かつては、南信州でも雉は飼育されとって、オラのところもそこから仕入れとった。
平成天皇即位の大嘗祭にも 献上されたんだに。
なんだか感慨深いなぁ。
ところで、
キジ肉はそういう縁起とかだけじゃなくて、実際味も濃厚で、
たんぱく質が多く脂肪も少なくて、
カロリーは鶏肉の半分ぐらい。親子丼やスキヤキもおすすめなんだに。
遠山郷ではいい出汁が出るモンで「キジ蕎麦」をつくったりしたに。
キジ肉は、宮中、天皇家だけじゃなくて、
尾張徳川家とも縁が深い。
江戸時代から名古屋で親しまれている「きしめん」。
きしめんの名前の由来には諸説あるんだけど、
最も有力なのが尾張徳川家が食べていたキジ肉入りの麺「きじめん」説!なんだって。
なんだかんだと、いまはあんまり食べなくなったのかもだけど、
日本人とは縁の深いキジ肉。
改元っていういい機会だもんで、よかったら味わってほしいですに。
■吉祥のキジ肉
https://www.jingisu.com/fs/suzukiya/kijiniku/11001
■キジのガラ付き、キジ肉で「遠山流キジの塩鍋」
https://www.jingisu.com/lp/kijisio/
投稿日: カテゴリ: 珍しいお肉のレシピ(ヤギ・ウサギ・キジ・ウズラ・合鴨) タグ: 投稿者: 若旦那