肉屋の本棚/Vol.1『沖縄のヤギ<ヒージャー>文化誌』
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山の肉屋愛読書をご紹介「肉屋の本棚」
山の肉屋がどんな本を読み、どんな学びを得ているのか――、
意外に本を読んでいる山の肉屋の愛読書をご紹介する「肉屋の本棚」。
いろんな媒体で情報を得ることはできるけれど
「本」からの〝刺激〞も大事にしたい山の肉屋。
山の肉屋のお肉情報で、みなさまのお肉な食卓もにぎやかに!
お肉だけの本に限りません!色んな本をご紹介します!
ということで今日から新しいコラムがスタートします!!
初回はこちら!
Vol.1『沖縄のヤギ<ヒージャー>文化誌』
最近都内の沖縄料理店で‶ヒージャー(ヤギ)料理”に力を入れているお店があるそうですが
どうもヤギとういと独特の臭みを想像してしまう…。そんな方は多いのではないでしょうか?
しかし、最近のヤギは飼料にハーブ薬草などを取り入れる等、ヤギ独特の臭みがないという。
ヤギはもともと沖縄では昔から各農家で飼育されていて、キビの収穫後やお祝いの時、また選挙開きなど折に触れてヤギがふるまわれてきたそうで、普段動物性たんぱく質の補給に恵まれなかった沖縄の人たちひとっては、ヒージャー汁は最高の薬膳料理であり、その名もヒージャーグスイ(薬)と呼ばれていたそうです。
ヤギ肉は低脂肪高タンパクのお肉ですが
そもそもヤギはどのようにして日本に伝わり、どのような歴史があるのか
また、各地のヤギ農家の思いや有名なヤギ料理店などが紹介されているのがこの本。
「沖縄のヤギ“ヒージャー”文化誌―歴史・文化・飼育状況から料理店まで」
平川宗隆 著/ボーダーインク
ヤギ肉が注目されている昨今、今一度ヤギ文化を知るのにはうってつけの本です。
―スズキヤのヤギ肉―
実は当店のある南信州は日本一のヤギ (日本ザーネン種) の産地で全国的にも数少ない「ヤギ肉の目利き」が厳選しクセの少ないメスヤギ肉のみをご用意しているため、全国のシェフからの注文も多い定評のある美味しいお肉です。
10年前までは定番商品でありましたが、
最近は特注でのみ作っていたヤギ肉の味付け「山羊ジン」が再登場!
メスヤギなので、オスヤギよりはクセがなく匂いもしません。
羊とはまた違った筋肉の食感と甘みがあります。
南信州の山羊肉文化の勉強をしたい!ってことで、沖縄から研修に来てくれた衆がおった。
山羊肉に対する愛情や熱量が半端なくて、オラはさすが沖縄人だと感心したに。
その衆が言うには、山羊肉食文化が、若い世代へ伝わらなくて心配だとのこと。
いろんな取り組みをしとるみたいだが、
5月10日を「山羊の日(510ゴート:英語でヤギ)」ってことで啓蒙啓発をしはじめたみたい。
でも、とっても残念なんだけど、ほぼ知られていないのかもなぁ。
ほいだもんで、オラは、4月29日(羊肉の日)から5月10日(山羊の日)までの12日間は、
GW(ゴールデンウィーク)とまるっきりかぶるもんで、GW(ジンギスカンウィーク)とか、
Go to sheep Week(ゴートゥシープウィーク:ヤギと羊の黄金週間)をやるぞと心に決めた。
沖縄と南信州、遠く離れとるけど、山羊肉に対する愛情は負けとらんもんで、
ともに、頑張っていきたい、に。