週刊いな「お肉のよもやま話」2023.4.27
今回は「モツ・ホルモンのすき焼き」についてご紹介させて頂きました！

■モツ鍋とすき焼きが一度に楽しめる、２つが合体したかのような「モツすき」。
ホルモンとすき焼きで「ホルすき」とも言う。プリプリのモツが堪能できる博多の名物料理「モツ鍋」。
そして、古くから親しまれてきた国民的料理「すき焼き」。
そんな2つを同時に味わえる「モツすき」は、カツオや昆布のだしをベースにした醤油や味噌のスープで煮込むスタイルとは一線を画す。
すき焼き風の甘辛いタレで具材やモツを煮て食べる。甘辛いモツを溶き卵に絡めて食べちゃうのも特徴かなぁ。

 

■博多名物モツ鍋の前身は、第二次世界大戦が終わる昭和20年頃、初代・松隈ハツコさんが営む「万十屋」で生まれたみたい。
その名の通り、昭和18年までは饅頭屋だったようなんだけど、旦那さんが戦地に行っちゃったり、餡や粉の材料が尽きてちゃって、いったん閉店したんだって。
戦後の食糧難の時代、途方に暮れる中、行商が売り歩いていた牛や豚の内臓に目をつけたハツコさん。　内臓料理に挑戦したんだけど、最初はとても食べられるもんじゃなかったって。
だけど、諦めず、試行錯誤した結果、内臓と野菜と醤油などの調味料を、アルミ鍋で合わせて焼いた「ホルモン焼き」ができたそうだに。
この頃は醤油や砂糖の味付けをしたすき焼き風の味で、醤油風味で香ばしい味わいが話題に。これが、今のモツ鍋・モツすきのはじまりと言えるわな。その後しばらくして現在のようなスープのモツ鍋に変化してったみたい。

 

■遠山郷でいちばん最初にすき焼きをはじめたのは、和田宿の老舗旅館紺屋又六だったと聞く。
当時は、鶏肉か兎肉がメインで、鍋の上でお肉をひきずるようにして食べたことから、「ひきずり」なんて言われていた。
実は、このひきずりは、ムネやモモなどの肉部分を７割、あとの３割はトリモツを使ったようだ。
つまり、紺屋流の「モツすき、ホルすき」だったんだな。当時の紺屋の衆も、当時高価な肉部位と、安価なホルモンを組み合わせて、手ごろな価格で、おなかいっぱい美味しい鍋を食べさせたかったんじゃないかなぁ。

 

■ところで、我が家は肉屋のわりに、あんまりすき焼きってのをしなかったが、数少ない家庭すき焼きの記憶の中じゃ、オラのオトウチャも、モツを入れとったと思う。
おそらく、酒のつまみに食べとったんだわな。
博多のモツ鍋、モツすきとは、ルーツが異なるけど、紺屋の先代衆、オラのオトウチャ‥‥厳しい時代を知恵と工夫で切り開いてきた衆に経緯を表して、今一度「遠山流モツすき」の啓蒙啓発に励んでみたい。

 

■啓蒙啓発にあたって、オラのところには「遠山ホルモン」シリーズ」があるから、この際「遠山ホルすき」って言う名称に統一してみようかな。
三遠南信自動車道が開通したら、海の方から、いっぱい人が来るかもしれんで、ロードサイドに、ホルすき専門店「ホルスキ(・・・・)ッチン」なんて、こじゃれた店でもつくって、海の衆の胃袋をわしづかみにしてみたいぞぉ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

モツすき・ホルすきを作るならコチラのお肉がオススメです！

遠山ホルモン　豚スタンダード 250g

スズキヤのホルモンで、人気ナンバーワンのとんちゃんに
豚ハラミを加えた創業者のアイデアが詰まった遠山ホルモン豚スタンダード！
通常「ホルスタ」
写真はすき焼きではないですが、「ホルすき」にもピッタリなお肉です！

 

遠山ホルモン 鶏ホル 300g

写真は女将さんのfacebookから。ホルモン鍋とすき焼きが一度に楽しめます！
鶏ホルモンと豆腐やネギを一緒に、すき焼き風のタレで具材やモツを煮て食べます。
皆さんもぜひお試しくださいませ！