◆肉屋の本棚/Vol.36『教養としての焼肉大全』
◆肉屋の本棚/Vol.36『教養としての焼肉大全』
「これまで僕は(中略)さまざまなパターンで
焼き肉の焼き方を紹介し続けてきた…」
そんな前書きから始まるこの本は、焼肉における知られざる歴史、
いい肉や店の見分け方、肉のおいしい焼き方などが紹介されています。
著者は、調理の仕組みや科学、食文化史などを裏付けにした調理法を実践し、
紙媒体からウェブまで、幅広く執筆活動をされている松浦達也さんです。
発売日2022/7/10 出版社/扶桑社
第3章では、『焼肉の焼き方』が初級・中級・上級と紹介されており、
改めて初級のところをじっくり読めば、よりおいしい焼肉が食べられそうです。
「肉は置いてあったところではなく、その隣に蝶番(ちょうつがい)のように返す」
これは、肉があったところはプレートの温度が下がっているからだそう。
そのくらいプレートの温度って大事なんですね。
【気になるページ】P89~92
「酷似しながら交わらない、焼肉とジンギスカンの不思議」
北海道のジンギスカンは有名ですが、その歴史は明治維新後、
畑作や牧畜が推奨され、牧羊場が何カ所か設けられたことに
端を発しているようです。
スズキヤのジンギスは、遠山郷の水力発電所の工事に来ていた、
朝鮮半島や中国出身者が食べていたものに由来しています。
少しクセのあるお肉を、独自のタレで付け込んで食べやすくする、という発想は、
日本のあちこちに存在しているのかもしれませんね。
そんな歴史を感じながら食べていただきたいお肉はこちら↓
■遠山ジンギス こだわり銀印220g
https://www.jingisu.com/c/jingisu/1001
羊のお肉も、ぜひ味わってみてくださいね。
オラのうちには、いろんな肉とか焼肉の本があるけど、
この本は、すっきりいろんなことがまとまっていて、
わかりやすい、にー!