「お肉のよもやま話」料理で再発見!お肉の魅力、おいしい秘密 2024年1月号 | 【ジンギスカンと天然ジビエ/肉のスズキヤ】

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「お肉のよもやま話」料理で再発見!お肉の魅力、おいしい秘密 2024年1月号

週刊いな「お肉のよもやま話」2024.1.25
今回は「お肉の三都物語」についてご紹介させて頂きました!

 

 

お肉の三都物語
真意は定かじゃないんだけど、オラのご先祖様、遠山郷の鈴木家のはじまりは、
遠州浜松の味噌職人だったって説がある。
2代くらい前は、米蔵・味噌蔵・酒蔵・醤油蔵があって
「鈴木屋の四ツ蔵の屋根に登るにゃ梯子はいらぬ。
米の俵を登りゃいい」って言われる程だったらしいが、
将棋盤を背負って峠を越えて遠州に賭け将棋に行くような
豪胆な人がおって、なんだか傾いてったみたい。

オラのオトウチャは新家から、その本家へ、
魚屋出身のオカアチャと両もらいで入って、
ゼロから肉屋を興して、立て直してったんだって、聞く。
ホントかどうだかわからんのだけど(笑)

 

遠山郷は、陸の孤島で、外部と遮断された閉じられた郷だと思われがち。
しかし、なんのなんの、野を越え山越え谷越えて、
道をつくり、各地へ出かけ、客を迎え、多くの神仏を勧請し祀っていた。
国重要無形民俗文化財の霜月祭りには
よくぞここまでというくらい
全国津々浦々様々な神様をお迎えする。
まったくもって閉ざされた世界であったなら、
ここまでのことはできんだろうなーとオラは思う。

 

オラは若い時分に、オトウチャと南アルプスを越えたところの
遠州井川寸又峡にお肉の配達に行っとった。
その長い長い道中、オトウチャに、寸又峡のあたりの衆の先祖は、
遠山から尾根伝いに来た衆で、信仰とか、食べ物、
文化的なものが共通だと聞かされたことがある。
3,000m級の山を越えとったなんて、なんちゅー衆だ、大したもんだと感動した覚えがあるなー。

 

いつだったか、諏訪大社の宮司に
諏訪大社の御頭祭には、遠く遠山郷からも
鹿頭が奉納されることになっとって、
その中に、耳裂鹿がおったらしいに、という話を聞いた。
とある民俗学の本には、遠山郷で捕る耳裂鹿は、
遠州から南アルプスを越えてきたとあった。
遠州戸中川生まれの鹿や猪は、すべて耳が裂けとると言われとって、
麻布様という神様と関りがあって、
遠山郷じゃ「麻布鹿」「遠州鹿」って呼んだそうだ。
なんだかミステリーのような話だが、オラは狩猟の世界も決して閉ざされてなかったんだなと思う。

 

三遠南信地域は「三河・遠州・南信州の國境エリア」。
今は都道府県制のなかで県をまたいでいるが、
歴史的に見れは「三遠南信県」と言っていいくらい、
相互に交流・流通しながら豊かな歴史文化を創出してきたんだと思う。
青崩トンネルが貫通して、歴史的地域は復活するのかなあと
考えるとワクワクする。

 

山の肉屋のオラができることは?結局のところ、
お肉で人と人、地域と地域を結ぶことかなあ。
例えば「三遠南信・お肉の三都物語」。
遠州浜松は養豚が盛んで「浜松餃子」が名物。
三河豊川水系は養鶏が盛んで「かしわ料理」が名物。
信州飯田遠山界隈は「飯田焼肉」。
三都のお肉パワーを結集させて何かできんかな。

 

海から山ん中にやってきたオラのご先祖様の遠州の味噌職人さん、
3,000m級の山を越えとった山人たち、
そういう血が、DNAが、オラにも流れとるはずだで、
頑張れるかもしれん。
あ、賭け将棋に行くようなDNAも入っとるかも?だで、
ちょっとそこは気をつけてかんとだなー(笑)

投稿日:   カテゴリ: メディア掲載 告知, ▽ブログ  タグ:   投稿者: 鶏平

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