「お肉のよもやま話」料理で再発見!お肉の魅力、おいしい秘密 2024年3月号
週刊いな「お肉のよもやま話」2024.3.28
今回は「猪ジン発売45周年」と「猪肉の日」についてご紹介させて頂きました!
■昭和54年、1979年に「猪の味付け焼肉」として、猪ジンは誕生した。
ほぼ同時位に「鹿の味付け焼肉」も誕生したと思う。
当時はまだ猪は脂のあるところを鍋にして食べる、鹿は刺身用のところを生で食べることにしか、
価値がないとされる時代で、
個性的な野生の肉のそれ以外の部位に新たな価値を見出そうとした創業者の試みのなかで生まれた。
創業のオトウチャは現場主義のひとだったから、猟師の衆に聞いてみたりもしたようで、
「俺んとこじゃ脂の薄いとこはジンギス(味付けて)にして食うぞ」という猟師さんの言葉が発端だった。
山のお肉も「味をつけて焼いて食べる」ことは、
山のお肉の価値にひとつ光があたった瞬間だったと思う。
■それから、いくつかの段階を経て、そんなこんなで、今年は発売45周年だ。
四十にして惑わず、五十にして天命を知るって言うし、昔は定年が55歳だったりして、
45歳頃ってなんちゅーか老成の域に入るイメージだったが今は違う。
人生80年、100年の時代、人間で言うと45歳が人生の折り返し地点とか言う人もいて、
オラは45歳の時に結婚したから、折り返しというか、
あたらしい人生を作り始めたっていう実感がある。
オラにとっては、ウチの商品は、かわいい子どもと一緒だから、
猪ジンにも45歳で新たなステージで活躍してもらえるように、と思う。
で、手始めに、猪ジンに兄弟をつくってあげることにした。
猪ジンの味噌味、塩味の2つ。これで3兄弟になる。
3兄弟で力を合わせて新しい展開をしてってほしい。
■ちなみに、今年は、実は、4月4日の猪肉の日が制定10周年だ。
「シ(4)シ(4)」と読む語呂合わせから「ししにくの日」と読む。
昔から「イのいちばん」と呼ばれるほど美味しい猪肉は、疲れを取り、体内の活性化にも役立つとされる。
野性食肉のシンボルとしてその歴史や文化を大切にしながら
多くの人に猪肉を味わってもらうことを目的に
2014年に制定したけど、この10年でジビエ、猪肉を取り巻く環境は随分変わった。
猪肉の日も、ちったあ、お役に立てたかなぁ。
そして、偶然だけど、4月4日って実は食べ物関係の記念日が多い。
C.C.レモン、フォー、男前豆腐、脂肪0%ヨーグルト、まぁるい幸せチョコパイ、シシリアンライス、
米粉、どら焼き、みたらし団子…の日でもある。
いつか、4月4日食べ物連合でもつくって、4月4日の食べ物マルシェでもできたらいいなぁ。
■4月4日、4月の初旬は草木などが芽吹き、すべてのものが清らかで生き生きしている。
季節の変わり目を表す二十四節気のひとつ「清明」は、
2024(令和6)年は4月4日に該当するんだって。
ちなみに、おかげさまで、ウチの坊主の高校の入学式でもあるんだけど、
4月4日は幸せの日とも言われているから、
清らかで生き生きと、幸せを感じる日になるといいなと思うに。
みなさまも、できたら、猪ジン3兄弟をどこかでゲットして、
猪肉で幸せをかみしめる1日にしてもらえると肉屋冥利に尽きますに。