「お肉のよもやま話」料理で再発見!お肉の魅力、おいしい秘密 2025年2月号
週刊いな「お肉のよもやま話」2025.2.27掲載。
今回は「サクラサク」馬肉のお話!
馬肉でサクラサク
この時期、毎年お馴染みの食べるゲン担ぎ食品。
勉強をやるだけやったら、あとは神頼みという人も少なくないかも!
合格祈願のおやつとしていちばん有名なのは「きっと勝つ」の「キットカット」。
コーヒーで有名なカルディの「うカルディ合格チョコ」。
キャラメルコーン「カナエルコーン」。
勝利のVサインをした「Vポテコ」。
みんなが知ってるお肉のゲン担ぎは「トン勝」で、
長野県だと駒ヶ根ソースカツ丼の「受験に勝丼セット」があるけど、
オラは信州ならではのゲン担ぎお肉ってことで、馬肉はどうずらかと考えた。
馬肉は桜色に見えたことから「桜肉」と名付けられた(実際にはもう少し濃いけど)。
サクラサク!合格、だから、ゲン担ぎにピッタリ!
日本三大馬刺し「熊本」「会津」「信州」。
どこも名だたる馬肉食文化の地だけど、
最初に馬刺しを食べるようになったのは
信州だったって言う記録が残ってるそうだし、
伊那谷は古代から日本有数の馬の産地として発展した歴史ある地。
もうこの際「信州の由緒正しいゲン担ぎ食」としてみたらどうかなあ。
さらには「馬力」という言葉。
もうすごく力がありそうじゃないか!
この言葉からは、自分が出せる全ての力、フルパワー、
力の限り、ベスト…のような印象を受ける。
あらん限りの力を出せるように応援するのが馬肉ってわけだ。
「馬力」と言えば、10万馬力の少年ロボット鉄腕アトムが思い浮かんじゃうが、
アトムは、東京・高田馬場にある科学省で
2003年4月7日に誕生したという設定だ。
「手塚プロダクション」が高田馬場に事務所を置いているのもあるけど、
馬場(馬の溜り場、馬の産地のような意)から、
チカラのあるアトムが生まれたのも頷ける。
馬は「桜」とも言うけど、馬は脚で蹴とばすという意味から
「蹴とばし・蹴っ飛ばし」とも言う。
オラは、桜もいいけど、蹴っ飛ばしっちゅーのも、威勢が良くて好きだ。
虎退治で有名な熊本藩の初代藩主の加藤清正が
朝鮮出兵のときに食べたとか、
西南戦争の時に西郷どんが食べたとか、
いさましい話が残っている。
戦の最中に、食糧に窮して軍馬を食べたのが
はじまりだと推察されるが、戦う衆の士気を高めたと思う。
芸術は爆発だ!の岡本太郎さんは、
「今までの自分なんか、蹴飛ばしてやる。
そのつもりでちょうどいい。」という名言を残している。
いちばん大切なのは、自分自身に打ち勝って、
自分の生きがいを貫くこと、これがいちばん美しいって。
今までの自分なんか蹴っ飛ばして、あたらしい運命を開くのだ。
時にうつむき、不安になる気持ちなんか蹴っ飛ばして、
がんばれ受験生!がんばれ若者よ!
馬肉を食べて、馬力をつけて、不安な心を、蹴っ飛ばして、全力を尽くそう。
そうすれば、きっと、サクラサク。
■うまジン 生にんにく 220g