猪肉で焼鍋奉行物語 | 【ジンギスカンと天然ジビエ/肉のスズキヤ】

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猪肉で焼鍋奉行物語

焼鍋奉行を楽しんでくださった知り合いから、楽しい焼鍋奉行物語が届きました。

ジンさんで時代劇が出来てしまいそうです。

楽しく拝見させていただきまして、若旦那さんたちからも感謝申し上げます。

皆さまもぜひ、お楽しみくださいませ。

焼鍋奉行物語。はじまり、はじまり~。

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奉行と申しても沢山の仕事があるわけであります。

「町奉行」「勘定奉行」「寺社奉行」「焼き鍋奉行」と。

町奉行は警察みたいな仕事ですな。相当大変だったでしょう。
そこかしこでやりたい放題の時代ですからな。

勘定奉行。領土の租税担当ですな。こちらも大変な仕事です。算盤では大変でしょう。

 寺社奉行。ちょっとお偉いさん。直属の寺社の管理などですな。
当時の寺社は絶大な力を持っておりましたからな。

焼き鍋奉行。最近南信濃の地で新たに奉行に取り立てられた。
領土の食生活を楽しくする担当。

町奉行「フェー。こそ泥共め。まったくべらんめぇなやつらだ。
激務であったが、なんとか残業なしで無事に終わった。どこかで一杯ひっかけて行くとするかだぜぇ。」

焼き鍋奉行「おや、町奉行。いいところに。だだいま新たな食文化を開発した
との知らせが町の肉屋からあったのでな。確か鈴木屋と申したか。

どれどれ試してやろうとここに南蛮から取り寄せたワインなる数奇な飲み物も取り寄せた故、寄っていかんか?」

町奉行「てやんでぇ。焼き鍋奉行。なに食わそうってんだい?」

焼き鍋奉行「焼肉と鍋をな。ご用意してますぞ。ただいま他の奉行衆にも携帯電話とか
申すものでメールと言う機能で知らせを送り、早々にお集まりくだされと。
念のため早馬を出した故。そろそろ集まるであろうからしばしそこに座って待たれるがよろしかろう」

勘定奉行「お待たせいたしました。上様が最近ご用意のパソコンなる機械でエクセルと
申す数字が沢山並んだ画面と言う部分を見ておったのでな。
腰は痛いし、目がしぱしぱするので本日は切り上げましたが、まったく
最近の上様の新し物好きにもまいってしまうのぉ。」

焼き鍋奉行「おお。勘定奉行。上様お気に入りのパソコンであるな?あれは疲れる。
空いた席にでも座るがよい。もう座るのは嫌であろうが」

町奉行「ここ座れ。勘定奉行」

寺社奉行「遅れてすまんでおじゃるのお。待たせたか?して、わしの席は
どこかの?おっ苦しゅうない。苦しゅうない。」

焼き鍋奉行「では各々がた。集まったようなので、夕食としよう。
本日の仕事もご苦労でしたな。この度な。南信濃の地の鈴木屋と申す肉屋がな、
鍋を開発したそうでここにもって参った。今日は焼肉と鍋物を楽しみましょう」

町奉行「焼肉と鍋なら、うちのかあちゃんでも作れるじゃねぇか。てやんでぇ。」

勘定奉行「その通りでございます。」

寺社奉行「わしは焼肉はホットプレートと申す器械で、鍋はガスコンロと
申す器械と土鍋を使うと決めておる。故に洗い物の小僧はひいひい申しての。
鍋と焼肉を同時に行うことは禁じておる。」

焼き鍋奉行「各々がた。色々とおありでしょうが、まあ
こちらを御覧なされ。」 

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町奉行「なんでぇ。このへんてこな形の鍋は。」

勘定奉行「南部鉄ですかな?おいくらで」

寺社奉行「これは奇な物でおじゃるの」

焼き鍋奉行「寺社奉行。それではさらに驚いて頂くとしますぞ。こ
ちらは鍋の真ん中が焼肉台となってましてな。ここで肉が焼けまする。」

寺社奉行「わしはホットプレートときめておじゃると先程申したはず。鍋は土鍋でおじゃる」

焼き鍋奉行「まぁまぁ。さらに御覧くだされ。各々がた。この焼肉台を城とお考えくだされ
。おや?この外堀はなんであろうか?とワシは疑問に思ってな。
鈴木屋の社長とか申したかの?あれに聞いてみたんじゃ。
なんでも肉屋が申すには、「天守で焼肉、外堀には鍋物のご用意を」と申すのじゃ。
それで洗い物の小僧の負担も減らし、焼き肉と鍋物の両方を楽しんで頂けますと。」

町奉行「てやんでぇ。そんなに上手くいくか?ってんでぇ。鈴木屋の社長か。しょっぴぃてやる!!」

勘定奉行「これは鋳鉄でできておるのか?一体、いかほど の、、。」

寺社奉行「や、焼肉と鍋物を同時にじゃと?そ、そのような戯れを申すな!!
その肉屋は即刻打ち首じゃ!!!焼き鍋奉行!!再度申すが、焼肉と鍋物を同時にだと?
出来ねばお主も覚悟しておれ!!」

焼き鍋奉行「(打ち首は勘弁してよ)さて、それでは試してみるといたそう(おいおい、頼むぜ肉屋)」

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焼き鍋奉行「こちらは、先日野武士から召し上げた猪の肉でしてな。
こちらをまずは天守にて焼いてみるとしましょう。」

町奉行「これはの背肉だな?焼き鍋奉行の南蛮取り寄せのこの赤色のワインとか申す
飲み物と口触りが合うじゃねぇか。いのししの脂がうめぇってんでぇ。」

焼き鍋奉行「町奉行。意外とグルメですな」

勘定奉行「この棒状の肉の塊はなんでしょう?地のはてから取り寄せたときいておりますが、いかほど、、、」

焼き鍋奉行「おうおう。そちらはの、ういんなーと申すブラッジールという国より取り寄せた肉の腸詰めじゃ。」

勘定奉行「これはコロコロと外堀に落ちまする。いかが致そう」

焼き鍋奉行「勘定奉行。パソコンの使いすぎで頭が固くなっておるの。天守にある溝を上手く使ったらどうであろう?」

勘定奉行「おお。見事。焼けております。そして南蛮より取り寄せた赤い飲み物と合います。このような贅沢を、、」

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寺社奉行「これはなんじゃ?鶏肉か。二本足なら堂々と食えるゆえ、どれ。
塩コショウと申す物をかけて焼いてみるとしよう。うむ。南蛮取り寄せの白色の数奇な
ワインなるものに非常にあっておる。しかし、鍋物も同時にできなかったら打ち首じゃぞ?」

焼き鍋奉行「幼い子供がおりますので打ち首は勘弁です。さて、そろそろ外堀に
日本の出汁を入れてみますぞ。こちらの出汁は鰹をナラノキで燻してつくった鰹節と申す堅いものを、
削り節と申す物にいたし、湯につけたものです。南信濃は林業が盛んでありましてな。
昔から楢木は浜松のお城に届けられ、鰹節を作るのに非常に重宝したんじゃよ。それにの、
林業は肉体労働の極みでな。焼肉で労を癒す習慣もあるのです。余談でしたな。
それでは鍋物といたそう。各々がた。参りますぞ。」 ジュワー。

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寺社奉行「そ、外堀をお出汁が、お出汁がぁ。み、満たしていくで、お、おじゃるぞ。」

焼き鍋奉行「まっこと(マジよかったぜ、打ち首勘弁)」

焼き鍋奉行「ここに好みの根菜、葉物野菜、茸等を放り込み、後は天守で焼肉を楽しんでおる間に鍋ができると言う寸法です。」

町奉行「うめぇ。灘の酒とも南蛮の酒とも合うじゃねぇか」

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焼き鍋奉行「グルメ!」

勘弁奉行「このような贅沢を、して、果たしていくらになり申そう。
いや、待てよ洗い物の手間まで考えればお安いのでは(算盤)」

寺社奉行「両立できておる。これはあっぱれ。我が町の焼き鍋のご法度を見直さねばならん。
町の肉屋にも褒美を取らせねばならんかのぉ。」

町奉行「天守から外堀に流れ込む肉汁がまるで水攻めの如くだぜ。
これが鍋物に更なる旨さを加えるわけだな?ロゼ色とかいうワインってやつなら焼肉も鍋物も合うな。
更に日本酒も楽しめるってんでい。肉屋。やるじゃねぇかこんちくしょう。」

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焼き鍋奉行「グ、、。いかにも。天守での焼肉の材料は厳選致したいもの。
厳選した素材の肉汁が鍋物に更なる旨さを加えますからなぁ。」

寺社奉行「この鍋なら徳川様から頂戴したシーフードと申す海の幸も焼けよう。
中々便利な道具ではないか。ドラエモンと申すものも驚きであろう。肉屋に褒美をとらせ。」

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焼き鍋奉行「そうですな。では、各々がた。夜は長い。日頃の疲れを癒し、本日はゆっくり楽しみましょうぞ。」

勘弁奉行「このような珍しいものは、お、おいくらで」

焼き鍋奉行「それは、肉のスズキヤに問い合わすがよい。」

とんととおしまい。

みなさまお楽しみいただけましたでしょうか。
御奉行様方が気になっていた、焼鍋奉行はこちらです。
https://www.jingisu.com/fs/suzukiya/c/yakinabe

みなさまも、まだ寒い日が続きますので焼鍋奉行でぜひあったまってくださいませ。

 

投稿日:   カテゴリ: 振興課・まちづくり, ▽ブログ, いろんなお知らせ, 猪肉レシピ, 食べ物全般  タグ:   投稿者: 鹿之助

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