2016年12月のお便り
12月のお便り
12月の遠山郷に、日本中の神々をお招きして、お湯を献じて、神様との交流の中で生命力を強くするという、火と水と仮面の祭りがあります。ジブリの宮崎監督は、この祭りから、「千と千尋の神隠し」の発想を得たらしい。
遠山氏の直系の方が宮司ですが、和田の霜月祭りの時に、「古式を大切にしなくてはいけないが、祭りを楽しむ、楽しくすることも大切。」と言われたけど、この言葉は私の心にストンと落ちました。
その日は、あいにくの雨。それでも境内に露店が2店開いていたので、「過疎の山の中で、お客も少ないのに、よく来てくれたなー。」と言ったら、「オレ達が来ないと、遠山の人が淋しがるから。」と言ってくれました。
霜月祭りは、神社の内と外で、オラの心を洗ってくれました。お祭りが終わると、日々の猪や鹿や熊の解体や、クリスマス商戦、年末商戦の日常ですので、改めて新年に心を洗います。
肉の鈴木屋 若旦那