南アルプス兎岳の山懐・遠山郷でウサギ肉を食す新年。
令和5年の大河ドラマは「どうする家康」。
誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康。300年の太平の世を開いた男の話。
後ろ盾もなく、豊かな国土もなく、あるのは個性派ぞろいの家臣団だけという状況で、
「どうする?」と日々揺さぶられるような乱世を必死に生き抜く家康の姿を描くそうだ。
なんだか、過疎高齢化が著しくススム、遠山郷のオラみたいだ。
(正月にちょっと酔っぱらっちゃったオラ)
そんな家康くんのご先祖様は、その昔、流浪の末に、
信濃の国いまの松本あたりに落ち延びて来とった。
松本の林藤十郎さんという人が、そのご先祖様を
兎の吸物でもてなしたという伝承があるんだに。
その頃から、どういうわけだか、徳川家が隆盛に向かってったんだって。
ほいだもんで、兎汁は、徳川家にとっては、縁起物。
吉兆の食べ物だとされて、将軍家では、毎年元日、兎の肉の汁を食す習わしになったのだそうです。
実は、今でも、徳川家康の産まれた岡崎城のすぐ隣にある龍城神社では、
お正月には、古くから江戸城のお正月の習慣であった兎汁が振舞われておるんだに。
毎年、縁のある信州から兎肉を、ということで、ウチにご注文いただいて、
ありがたい気持ちで送らせていただいておりますに。
オラはそんなわけで、正月はウサギだー!と思って、
兎汁じゃなかったけど、ウサギ肉を家族みんなでありがたく頂戴しました。
ウサギの串カツ
ウサギカツ 略してウサカツ
ウサギの唐揚げ 略してウサカラ
基本的には、鶏肉みたいに扱えばよいです。
女房殿は少ない油で揚げ焼みたいにしとったに。
世の中はなかなかに厳しい事態が続いているので、
徳川家の食べる御吉兆「ウサギ肉」に元気と勇気をもらいました。
ひょっとしたら、徳川家の衆も、
縁起を担ぐ意味もあったと思うけど、
不遇だった時代を忘れないこと、
ウサギ肉でもてなしてくれたひとの恩を忘れないこと、
その時がどんなに厳しくても、かつて先祖はそういったことを乗り越えてきたこと、
そういうことをひっくるめて、
新年に思いを新たにするために、決して忘れることのないように、
兎汁を食べとったのかもなーとオラは思いました。
いまも昔も、生きていくってことは、
正解のない決断を「どうする?」「どうする?」と、迫られることの連続。
オラんとこも小さい肉屋だけど「どうする鈴木屋」と迫られることの連続だに。
どんなひとも、日々「どうする?」を抱えて必死で生きてるから、
そんな時、ちょっと食べると元気が出る、食べる縁起・食べる吉兆になるようなお肉を
今年もつくっていけたらと思いを新たにしました。
おいしいお酒とおいしいお肉で今年もガンバリマス!
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
食べる御吉兆「ウサギ肉」のページはコチラ。
https://www.jingisu.com/c/rare/uniku
投稿日: カテゴリ: 鈴木一家 タグ: 投稿者: 若旦那